2012年3月25日日曜日

ビジネスの基本を学ぶ場所

Business Card Recycling
credit:systemonegang

大学生の時に、就職活動をしていたときだったと思うのだけれど、企業が雇いたいと思う人材の要素の一つとして、「実家が事業をやっている」というのがあると聞いたことがあった。

理由としては、身近なところで仕事のイロハを(自然に)学んでいる、という話だったが、サラリーマン家庭で育った自分としては、いまいちピンとこなかった。そのあとぐらいに、とある職場でバイトしたときに、なるほどな、と思ったことがあって、最近またふと思い出したので書いてみる。

その職場は、とある小売店だった。ターゲットとしては、地元の年配の女性向けの雑貨や衣類を扱っている店で、経営者の娘がインターネットで通販をはじめるにあたって、マークアップ的なところをやってくれるバイトを募集していたのでなんとなくjoinしたのがおいらだった。

その小売店には年配の女性のパートタイムの従業員ばかりで、当時のおいらのような金髪大学生は異質な存在だった。まぁ、それはどうでもいい。

事務所は1フロア(そう広くない)しかなく、社長と社長の娘と事務を担当している従業員とパカパカキーボードを叩くバイトのおいらが同じ部屋にいるという、結構今考えるとユニークな職場だったが、そう悪い仕事ではなかった。

応接室とかなかったので、社長宛に訪ねてくる来客も、背中の来客コーナーで話をしているので、中小企業の社長さんってのはこんな人達を相手にしてるんだなーと、関心した覚えがある。

当時社長のもとによくきてたのは


  • 税理士

  • 証券会社の営業

  • 地元の経済団体の人

  • 取引先の営業

  • 社長仲間


などなど

そこで交わされる話題は、ミクロな話ではあるんだけど、生きた経済の話だった。
たしかに、子供の頃からそういう親をみて育つと、会社を経営したり、事業をまわりたり、というのはそーゆーことなのか、とイメージは付きやすいと思う。

さて、翻ってみてたとえば自分だと、サラリーマン家庭に育って、分業が進んでいる大きな企業に就職したりしたので、法律的な部分だったり、経理的な部分だったり、契約的な部分だったり、自分で関わっていない部分が多いので、商売の基本みたいなものはぜんぜんわかってないなーと思ったりするのだ。